エグゼクティブの代名詞の一つである弁護士。
やはり皆さん気になるようです。
質問は
「高収入の代名詞にもなっている 弁護士さんでさえ
『新制度に伴い司法試験に合格しても就職先が見つからない人がいる』
ということを知りました。
医療の現場は 現在では医師不足で過労死などが叫ばれていますが、
やがて弁護士さんのように 医師免許を持ちながらも
現場で働くことができない人も出てくるのでしょうか?」
という内容。
以下が回答です。
弁護士との比較で将来的な心配をする必要は全くありません。
弁護士が何で食いっぱぐれるのかというと、ニーズがないからです。
○○さんは弁護士のお世話になったことはありませんよね。
しかし病気・ケガだけでなく健康診断や予防接種、妊娠出産など医師の仕事は桁違
いにあります。
弁護士は開業しお客さんを営業で見つけなければなりませんが、
医師は向こうからガンガンやってきます。
就職先だって弁護士は自分で事務所を開かなければなりませんが、
医師は病院・大学・学校・会社・研究所・などなど無数といっていい。
早い話が日本の医療費は31兆円。これがそのままではないにせよ医師の収入源と
なる。
しかし弁護士のマーケットは最大限見積もっても3000億円程度(100分の1)。
医師数は29万人、弁護士数は23,000人。
これでは話になりませんよね。
100分の1以下の小さいパイを、
医師の10分の1の2万人以上で奪い合っている。
しかもこれから増員されるというんだからますますジリ貧です。
日本がアメリカのような訴訟社会にいきなり変わることはあり得ません。
が、少子高齢化を迎え、医師不足が指摘されており医師も増員されます。
医療費もそれにしたがって伸びますから、弁護士との格差は広がるばかりでしょう。
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