私は福岡市の西南部、早良区というところに住んでいます。
繁華街と住宅地は北部に固まっていて、南部は山です。
現在人口は21万人。
で、早良区に何軒歯科医院があるか調べてみたら・・・
何と161軒!
実に1300人に1軒です!
赤ちゃんからお年寄りまで含めて1300人の中に1軒あるんです。
こりゃ奪い合いになりますよね。
最近は歯の予防も進んでいるし衛生状態も良好だから、
虫歯は減少傾向にある。
なのにこの過密状態。
興味がわいたので福岡の他の区も調べてみたら
九州一の繁華街、天神や中洲を含む中央区はというと・・・
17万人の人口に対し・・・もうむちゃくちゃ!278軒!!
611人に1軒!!!
繁華街で商業ビル・オフィスビルも多く昼間人口はもっとあるでしょうが、
それにしても。
ちなみに福岡市全体では人口140万人に対し、
歯科医院は1119軒。
1251人に1件の割合です。
しかも福岡市には
「福岡歯科大学」「九州大学歯学部」という歯科医の養成期間が二つもあって
毎年卒業生を送り出しています。
全員福岡に残るわけではないにせよ、
歯科医は増え続けるわけで。
これでは過当競争にならない方が不思議です。
そこで前回紹介した博文会のように、
まるでファミレスかコンビニのようなリサーチ、マーケティングを行い、
市場のニーズを見極めないと生き残れなくなるわけです。
上記の歯科医院は大半が個人開業医です。
先生一人とスタッフ数名、時々助っ人で先生がもう一人増える。
営業形態はこんな感じの所がほとんどでしょう。
この様な労働集約型の経営ではおのずと限界がでてきます。
営業時間も制限されますし、一日の診療数も限界がある。
しかも市場は過密で飽和状態。
そこへ大量のスタッフを抱えた24時間365日営業のチェーン歯科医院の出現!
既存の医院にとっては脅威以外の何者でもありませんよね。
これは何も福岡市に限ったことではないと思います。
東京や関西はもっとすごいことになっているかもしれません。
地方都市だってわからないですね。
日本全体がこの状態に陥りつつあるのではないでしょうか?
こうした現状をよく見極めないでいると・・・大変です!
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